フォーラム開催『LEAD TO THE NEXT FROM OMUTA』

2023年3月29日、今後のまちづくりの機運醸成や市のイノベーション創出の促進に係る取組等を発信することを目的として、有識者と市内で活躍するまちづくりのプレイヤーによるトークイベント「未来に繋がるイノベーションを-Lead to the NEXT from Omuta-」を開催しました。

イベント概要

≪第1部≫
『大牟田市まち・ひと・しごと有識者会議メンバーによるディスカッション』

  • テーマ「大牟田市の発展可能性について」
  • 登壇者

帝京大学 学長・理事長 冲永 佳史氏
日本政策投資銀行代表取締役社長 地下 誠二氏
東京都市大学大学院環境情報学研究科都市生活学専攻 教授 宇都 正哲氏
経済産業省 産業技術環境局 技術振興・大学連携推進課長 野澤 泰志氏
経済産業省 経済産業政策局 地域経済産業グループ 地域産業基盤整備課 課長補佐 斎藤 智哉氏
福岡地域戦略推進協議会 事務局長 石丸 修平氏

≪第2部≫
『市内まちづくりプレイヤーと有識者会議メンバーによるディスカッション』

  • テーマ「私のこれからの大牟田づくり」「デジタルによる大牟田の課題解決」など
  • 登壇者

大牟田わかもの会議メンバー/帝京大学学友会 疋田 赳大氏
大牟田わかもの会議メンバー/大牟田ビンテージのまち株式会社 紫牟田あいら氏
㈱ASKプロジェクトITエンジニア/有明工業高等専門学校非常勤講師 近藤 一輝氏
大福商事取締役/大牟田商工会議所女性会 副会長  江戸久美子氏
祐徳近海汽船㈱取締役/一般社団法人大牟田青年会議所 理事長 板床 匡倫氏
福岡地域戦略推進協議会 事務局長 石丸 修平氏

『議論を通じて導出されたキーワード』

・ 地域資源を活かすことが大事
✓ 大牟田は脱炭素に欠かせない化学、港湾機能、広い土地のどれも有している

・ 定住人口が減る中、交流人口を増やしていくことが求められる
✓ 福岡市との近接性と豊富なデジタル人材の活用を

・ 官民連携で推進していく必要
✓ 既に設立している中間支援組織と連携を

・ シビックプライドが大切。またコミュニティの維持にとっても大牟田に歴史的な産業集積や都市機能は重要
✓ 大牟田にはそれがある
✓ 大牟田は産業基盤が整っており、新しい主体とつながることで新しい価値が生まれる
✓ 伝統的な産業基盤をベースに新しい世代が創出する新しい価値に期待

・ グリーンイノベーション基金の活用も視野に
✓ 新しく生じたグリーンという課題に対しトランスフォームするため国が行っている支援との連携も

・ スタートアップ促進にとって重要なのは人と事業と資金
✓ 国は資金の支援はできるが人材の育成には地域の役割が何より重要
✓ 中間支援組織とタイアップするなど地域のニーズに合った人材を官民で育成することが大切

・ 人が集う空間を設けたい
✓ 行ってみようと思わせる仕掛けが必要
✓ 生活回りに必要なことがリモートでできる今、従来の都市の価値を見直し、物的価値ではないオリジナリティのある新しい価値がもたらされる空間の形成が必要

・ 大牟田を「未来価値創造先進地域」と定義したい

コーディネーターFDC石丸事務局長まとめ

  • 今後の大牟田の可能性を語るとき、どの課題にも通底するのは「人材」だ。アクションを起こす原動力であり課題解決の担い手として、また都市そのものの大きなリソースとして人材育成の問題にどう向き合っていくのかが問われるが、大牟田には高専、大学といった他の地域にはないファクターがあることが強みとなる。
  • 『aurea(アウレア)』はそのような人たちが集いチャレンジする場になるだろう。
  • 今後のまちづくりを考えたとき、産学官民のセクターを越えた連携や他地域との連携が求められており、大牟田は既に設立されている中間支援組織の活用が今後の大きな鍵になる
  • 今、地域に求められているのは従来からの価値の転換だ。未来価値の創造に留まらず、未来価値を繋ぐ街にしていくことが必要だ。
  • 大牟田は、地域拠点に留まらないポテンシャルがあると思われ、その機能をどのように誘導していくかが重要となる。そのためには歴史を踏まえつつ未来を描くストーリーが求められる。